■固定金利(こていきんり)
解説
固定金利とは、住宅ローンなどの借入において、契約時に決定した金利が一定期間または返済期間中ずっと変わらない金利タイプを指します。
金利の変動がないため、返済額が安定し、長期的な資金計画を立てやすいのが特徴です。
【固定金利の種類】
全期間固定金利型:借入から完済まで、金利が一定で変わりません。代表的な商品に「フラット35」などがあります。
固定金利期間選択型:一定期間(例:10年、15年など)は金利が固定され、その後は変動金利または再度固定金利を選択できます。
【固定金利のメリット】
返済額が一定:金利が変動しないため、毎月の返済額が一定で、家計の見通しが立てやすくなります。
金利上昇リスクの回避:市場金利が上昇しても、契約時の金利が適用され続けるため、返済額が増加する心配がありません。
長期的な資金計画が可能:教育費や老後資金など、将来の支出を見据えた計画を立てやすくなります。
【固定金利のデメリット】
初期金利が高め:変動金利に比べて、借入時の金利が高く設定される傾向があります。
市場金利の低下メリットを享受できない:市場金利が下がっても、契約時の金利が適用され続けるため、返済額が減少することはありません。
柔軟性の制限:固定金利期間中に金利タイプを変更する場合、手数料が発生することがあります。
【固定金利が向いている人】
安定した返済計画を重視する人:毎月の返済額を一定に保ちたい方。
金利上昇リスクを避けたい人:将来の金利変動に不安を感じる方。
長期的なライフプランを重視する人:教育費や老後資金など、将来の支出を見据えた計画を立てたい方。
固定金利は、金利の変動リスクを避け、安定した返済計画を望む方に適した選択肢です。
ただし、初期金利が高めに設定されることや、市場金利の低下時にメリットを享受できない点を考慮し、自身のライフプランやリスク許容度に応じて選択することが重要です。