■変動金利(へんどうきんり)
解説
変動金利とは、住宅ローンなどの借入において、金利が市場の動向に応じて定期的に見直される金利タイプを指します。
一般的に、半年ごとに金利が見直され、返済額は5年ごとに変更されることが多いです。
【変動金利の仕組み】
金利の見直し:通常、年に2回(4月と10月)に基準金利が見直されます。これにより、借入金利が変更される可能性があります。
返済額の見直し:「5年ルール」により、返済額の変更は5年ごとに行われます。また、「125%ルール」により、返済額の増加は前回の返済額の1.25倍までに制限されています。
【変動金利のメリット】
低金利での借入が可能:固定金利に比べて、借入時の金利が低く設定されていることが多く、初期の返済負担を軽減できます。
金利低下の恩恵を受けやすい:市場金利が下がった場合、返済額も減少する可能性があります。
短期返済に適している:借入期間が短い場合、金利上昇のリスクが低く、低金利のメリットを享受しやすいです。
【変動金利のデメリット】
金利上昇リスク:将来的に金利が上昇すると、返済額が増加し、家計に影響を及ぼす可能性があります。
返済計画の不確実性:金利の変動により、総返済額が予測しづらく、長期的な資金計画が立てにくいです。
元金の減少が遅れる可能性:金利上昇時には、返済額のうち利息の占める割合が増え、元金の減少が遅れることがあります。
【変動金利が向いている人】
金利動向を注視できる人:市場の金利変動に敏感で、適切なタイミングで固定金利への切り替えなど柔軟な対応ができる人。
経済的余裕のある人:金利上昇時にも返済に支障が出ない程度の収入や貯蓄がある人。
短期での返済を計画している人:借入期間が短く、金利変動の影響を受けにくい人。
変動金利は、低金利の恩恵を受けやすい一方で、金利上昇のリスクも伴います。
自身のライフプランや経済状況を踏まえ、慎重に選択することが重要です。