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用語辞典・・・ら行:「立面図」

こちらのページでは「不動産用語の辞典」として、各用語の解説を可能な限り分かりやすく、詳細にご用意しております。
随時更新していきますので、今回お探しの単語が見つからなくても、次にこちらに見て頂いた際には追加されているかもしれないので、定期的にご覧頂くことをおススメします♪

■立面図(りつめんず)

解説

立面図とは、建築物を正面、側面、背面などから見た状態を描いた図面のことを指します。立面図は、建築物の外観デザインや高さ、開口部の配置、外壁仕上げなどを表す重要な設計図です。建築確認申請や施工図、建築物の完成イメージを示す際に使用され、平面図と合わせて建築計画の基礎資料として用いられます。

■定義
立面図とは、建築物を水平方向から見た外観の形状を図示した設計図の一つです。建物の正面(主立面)、背面、左右の側面(側立面)を描き、建築物の高さや形状、外壁や窓、ドアの配置、仕上げ材の詳細などを視覚的に示します。これにより、建築物が周辺環境や法的規制に適合しているかを確認することができます。

■目的
立面図の主な目的は以下の通りです。

外観デザインの確認:建築物の外観デザインやバランスを確認し、計画に沿った建物の設計を進めるために使用されます。

法規制の適合確認:建築基準法による高さ制限、斜線制限、日影規制などの法的規制への適合性を確認します。

施工指示:外壁の仕上げ材や開口部の配置、高さに関する情報を施工業者に伝えるための資料となります。

周辺環境への配慮:建物の外観が周辺環境と調和しているかを示すために使用されます。

■内容
立面図には、以下の情報が記載されています。

建物の外形:建築物の形状、勾配屋根やひさしの形状。

高さ情報:建築物の軒高、最高高さ、地盤からの高さが記載されます。

窓・ドアの配置:窓、ドア、シャッター、バルコニーなどの開口部の位置と形状。

外壁の仕上げ:外壁材や屋根材、仕上げの種類や色、模様の指定。

寸法情報:建物の高さ、幅、開口部のサイズなどの寸法が示されます。

建物の方向:立面図が示す方向(例:北立面、南立面など)。

スケール(縮尺):図面がどの縮尺で描かれているか(例:1/50、1/100)。

■種類
立面図には、建物の各方向を示す以下の種類があります。

正立面図(主立面図):建物の正面を描いた図面。最も視覚的に重要なデザイン要素が示されます。

側立面図:建物の左右どちらか一方の側面を描いた図面。側面のデザインや高さが確認できます。

背面図:建物の背面を描いた図面。正面と対になる側のデザインが示されます。

複数方向を組み合わせた立面図:建物全体の外観を示すため、正面、側面、背面がセットで描かれることが多いです。

■用途
立面図は、建築や不動産、施工において以下の用途で使用されます。

建築確認申請:法令適合性を確認するため、建築確認申請に添付されます。

外観デザインの検討:建物の見た目やデザインの調整に使用されます。

施工計画の作成:外壁材の選定や開口部の位置決定など、施工の指示を明確にします。

不動産広告:物件の外観イメージを購入者や借り手に示す際に使用されます。

■作成方法
立面図は、設計者や建築士によって作成されます。以下の手順で進められます。

平面図の作成:平面図を基に建物の外形や開口部の配置を確認します。

外観デザインの検討:建物の形状やバランスを考慮し、立面の形をデザインします。

詳細の記入:窓やドア、外壁の仕上げ材、寸法情報などを記載します。

縮尺の設定:一般的に1/50や1/100の縮尺で描かれます。

法規制の確認:高さ制限や斜線制限などの法的規制を反映します。

■注意点
立面図を利用する際には、以下の点に注意が必要です。

法規制の適合性:高さ制限や斜線制限、日影規制などを遵守しているか確認します。

現場との一致:立面図と現地での施工が一致しているか確認することが重要です。

縮尺の確認:縮尺に応じて正確な寸法を読み取る必要があります。

変更時の再確認:設計変更が行われた場合、最新の立面図を確認することが必要です。

■立面図の重要性
立面図は、建築物の外観デザインや構造、安全性を視覚的に確認できる重要な資料です。平面図と合わせて、建築計画や施工をスムーズに進めるための基盤となります。また、不動産取引では、物件の外観を示す資料として、購入者や借り手に建物の魅力を伝える役割も果たします。

この解説では、立面図の基本的な定義から、内容、種類、用途、作成方法、注意点、そして重要性までを包括的に説明しています。建築や不動産において、立面図は建物の外観を理解し、設計や施工を進める上で欠かせない資料です。

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