■はめ殺し窓(はめごろしまど)
解説
建物の外壁に設けられた窓の一種です。通常、建物の外壁には窓をはめ込むための窓枠やサッシが設置されますが、はめ殺し窓は窓枠やサッシがなく、建物の外壁に窓ガラスを直接はめ込んで固定されています。
はめ殺し窓は、主に和風建築や伝統的な日本の建物に使用されることがあります。その特徴としては、以下のような点が挙げられます。
■簡素なデザイン
はめ殺し窓は、窓枠やサッシがないため、シンプルで簡素なデザインとなります。これにより、建物全体の和風や伝統的な雰囲気を引き立たせることができます。
■自然光の活用
はめ殺し窓は、窓枠やサッシのない構造のため、窓ガラスが最大限に広がります。そのため、室内に自然光を多く取り入れることができます。また、光の透過性が高いため、室内と屋外の視覚的なつながりも生み出します。
■開閉機能の制約
はめ殺し窓は、窓枠やサッシがないため、開閉機能が制約されます。通常、固定された窓として設置されるため、開け閉めはできません。そのため、通気性や風の通り道としての機能は持たせることが難しいです。
はめ殺し窓は、建物の外観やデザインを重視し、和風や伝統的な雰囲気を演出するために使用されます。ただし、開閉や通気性が制約されるため、建物の用途や環境に合わせて検討する必要があります。また、耐震性や断熱性についても考慮する必要があります。