■連帯債務(れんたいさいむ)
解説
複数の借り手が一つの契約に基づいて共同して負う債務のことを指します。つまり、借り手たちは個別に返済責任を負うのではなく、債務全体を共同で返済することになります。
連帯債務の場合、借り手間での責任の分担や返済額の配分は契約上で定められます。例えば、2人の借り手が連帯債務を負う場合、契約上では各借り手が半分ずつの責任を負うことが合意されることもあります。ただし、連帯債務契約では、債務の返済を保証するために連帯保証人が存在する場合もあります。
連帯債務の特徴は、複数の借り手が責任を共有することです。つまり、一方の借り手が返済不能になった場合、もう一方の借り手がその分の責任を負うことになります。また、連帯債務は共同債務とも呼ばれ、借り手たちは債務全体を負うため、金融機関は返済の保証を複数の個人に求めることができます。
連帯債務は主に共同で借り入れる場合に使用されるため、住宅ローンや事業資金の借り入れなどで一般的に見られます。借り手同士が互いの信用力を頼りに契約を結ぶことで、個々の返済能力を補完し、より大きな借入金を利用できる場合があります。ただし、連帯債務には責任の共有や信用リスクの共有が伴うため、注意深く契約内容を確認し、リスクを評価することが重要です。