2022.09.6
今回は少し趣向を変えて、映画「老後の資金がありません!」を少しご紹介しようと思います!
天海祐希さんが演じる後藤篤子(53歳)という主人公がトラブルなどが重なって、老後に備えていた貯金が一気に減っていき、頭を抱えることになるというお話なんですが、その物語の中で持ち家や住宅ローンなども少々出てくるので今回ご紹介させて頂くことにしました。
老後の資金というと、まだ記憶に新しいかもしれませんが話題となった「老後2000万円問題」でしょう。
平均年収世帯やそれよりも低い年収の世帯で試算した結果、老後には最低でも2000万円は足りないというような事が金融庁の報告書からマスコミなどにより大騒動になった問題ですね。
近年であればコロナの影響による、不景気によってその状況がますます悪化しているように感じますが、それらの問題を題材にしたのが今回の映画となります。
ということで、今回は「老後の資金がありません!」について、少し内容をご紹介いたしましょう。
ストーリーについて
我が身にも起こりえるようなストーリー内容となっており、実際に起こるとなると非常に重い内容ですが、映画ではその内容をコメディ要素を交えて展開していきます。
簡単に内容をお伝えしますが、ごく普通の一般家庭の主婦、天海祐希さんが演じる後藤篤子(53歳)とその家族の物語です。
サラリーマンである、夫の松重豊さんが演じる後藤章(56歳)とその2人の子供たちと共に、後藤篤子がパートをして貯金を貯めつつも普通に過ごしていましたが、夫の父が倒れて他界してしまい、篤子が主導となって式の準備をすることになりますが、葬儀費に400万円がかかってしまいました。また、娘が恋人をつれてきて結婚すると宣言し、華やかに派手婚をしたいという話になり、その資金の総額が約600万かかることが分かり、半分は出さないといけないということに・・・。
まだ住宅ローンの返済も残っている中で、さらに篤子がパートの契約満了としてクビとなって落ち込んでいる最中に、夫の章が務めている会社が倒産して失業、退職金も無いという状況になります。
また、夫の父が他界したことで一人暮らしとなった姑を引き取る事となりますが、姑は超浪費家であることが分かり、その姑が巧妙なオレオレ詐欺に騙されてしまう事件まで起きてしまいます。
貯金が絶望的なまでに減っていくこの状況で、後藤篤子とその家族は一体どうなるのでしょうか!?
映画の内容は上記の事と日常のエピソードを交えて、最後にはハッピーエンド(?)というような話となっております。
この映画の後藤家においてのハッピーエンド(ネタバレ注意)
ここからは映画の結末についての内容なので、もしまだ映画をみていない方はネタバレにご注意ください♪
いろいろと問題を抱えて、貯金を無くなってきている後藤家、後藤篤子はこの資金問題に対していろいろと考える事となった篤子ですが、新しくパートを始めて夫の章も職安に紹介されて警備の仕事を始めました。
篤子や章は苦労しつつも、なんとか暮らしていきます。
色々と困難がありましたが、終盤は事態が好転していきます。
色々と問題を起こした姑でしたが、夫の章の妹夫婦が引き取ることとなり、その頃には姑とも打ち解けて円満に見送る事が出来ます。また、夫の章は友人が経営している会社に誘われて再就職が叶い、娘は結婚して、息子は就職して会社の寮で暮らすことが決まりました。更に章が警備の仕事で知り合った仕事仲間が暮らすシェアハウスに篤子と章も暮らすことに決めて、住んでいた持ち家を売却しました。売却した資金で減っていた貯金は大幅に増え、シェアハウスで暮らす皆と楽しく過ごせることで、篤子の不安はいつの間にか無くなりました。
以上がこの物語の結末、後藤家にとってのハッピーエンドとなりました。
資金問題を題材にした見逃せない作品
現代日本において色々と問題が多く、老後2000万円問題だけでなく、低所得世帯の急増、物価高や増税、少子高齢化などによる経済の停滞が進行し、ひとりひとりがこれからの生き方を考える必要があります。
新しい問題が次々出てきて、古い問題はすぐに風化されてしまい、思い出したころには手遅れな状況になっているものですが、この映画は作品として残るので、老後の資金問題を風化させず思い出させてくれると思いました。
もしも後藤篤子のような状況になったとき、自分ならどうするのか、もしくはそうなる前に対策しておくのかを、この映画を見ることによって少しは考えさせられるでしょう。
今を生きる私たちにとっては、今が必死で将来のことは将来の自分に任せるという人もいると思います。
しかし、将来の自分が「あの時こうしておけば良かった」と思うくらいなら、「こうしておいて良かった」と思えるようにしておく方が未来の自分が救われるのではないでしょうか。
まとめ
今回は映画「老後の資金が足りません!」をご紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
この映画の中で、資金問題では持ち家を売却できたことが一番大きいでしょう。
しかし、状況が好転していく結果をもたらしたのは「人と人との縁」が一番だと思います。
その縁を作ったのは篤子であり、夫の章であります。
篤子や章の人柄や考え方などが縁を呼びこみ、助け、助けられて困難を乗り越える事が出来たのだと思います。
問題の多い現代ですが、対策を考えるとともに、助け合っていければ老後も笑顔で暮らせるようになるのではと思います。
この映画のタイトルを見るたびに、あぁそういえば・・・と思い出させてくれる。
思い出せば行動につなげる事もできると思います。
その時がくるまでに少しでも対策ができるなら、いつ始めても遅くはないでしょう。
少しでも未来の自分を楽ができるように、行動してみてはいかがでしょうか。
是非、映画「老後の資金が足りません!」を見て、改めて「人生100年時代」について考えてみてはいかがでしょうか?