2025.04.13
住宅ローンとは、住宅を購入するための資金を金融機関から借りて、長期間かけて返済する仕組みです。
多くの人にとって、人生で最も高額な買い物となるため、借り方によって将来の家計に大きな影響を与えます。
2025年4月現在、金利はやや上昇傾向にあり、どのローンを選ぶかがますます重要になっています。
この記事では、住宅ローンの基本から最新金利、選び方まで、初心者にも分かりやすく解説します。
また、初心者の方が迷いやすいポイントや、住宅ローン選びでよくある失敗も取り上げています。
目次
住宅ローン金利の基本|変動・固定・ミックスの違い
住宅ローンの金利には主に3つのタイプがあります。
▶ 変動金利
・市場の金利に応じて半年ごとに見直される
・初期金利が低く、返済額も少なめ
・金利上昇リスクがあるため、長期的には不安も
・金利が上昇しても、一定期間は返済額が急激に増えない仕組みがある金融機関も
▶ 固定金利(全期間固定)
・借入時の金利が返済終了まで固定
・将来の返済額が一定で安心
・初期の金利は高め
・金利が低いタイミングで契約できれば、長期で見て有利
▶ 固定期間選択型
・最初の数年間(金利選択期間)は金利が固定
・期間終了後は変動または再選択
・柔軟性が高いが、更新後の金利に注意
・固定期間終了時に金利が大きく上がるリスクあり
初心者が押さえておくべき住宅ローン選びのポイント
▶ 金利以外にも注目!総返済額で比較
金利だけでなく、事務手数料・保証料・団体信用生命保険(団信)の有無など、総合的なコストを比較しましょう。
団信の内容(がん・三大疾病など)によっても金利が変わることがあります。
▶ 審査基準の目安
・年収:返済負担率25〜35%以内が目安
・勤続年数:3年以上が望ましい
・雇用形態:正社員が有利。自営業は確定申告書が必要
・他の借入(車のローン、カードローンなど)の有無もチェックされます
▶ 繰上返済やネット手続きの利便性をチェックしましょう
・繰上返済手数料が無料か?
・一部繰上返済がネットから簡単にできるか?
・ローン残高や返済計画がWebで確認できると便利
金利の違いによる返済総額の差をシミュレーション
例)3,000万円を35年ローンで借りた場合
▶ 変動金利0.6% :将来的に金利が上昇すると仮定して、平均金利を1.5%とした場合
月々の返済額:約88,500円
総返済額:約3,724万円
▶ 固定金利1.8%:
月々の返済額:約91,000円
総返済額:約4,050万円
▶ 差額:約326万円!
ただし、変動金利は将来的な金利上昇リスクを織り込む必要があり、返済額が予想より膨らむ可能性もあります。
よくある質問Q&A|初心者が気になる疑問を解決
Q. 初めて住宅ローンを借りるときに一番大事なことは?
A. 金利だけでなく、将来の返済計画やライフスタイルに合っているかを重視してください。
Q. 自営業でも住宅ローンは借りられる?
A. 借入可能ですが、直近2〜3年分の確定申告書が求められるなど、会社員より審査が厳しい傾向があります。
Q. 頭金は必要?
A. 頭金0円で借りられるローンもありますが、自己資金がある方が審査に通りやすく、総返済額も抑えられます。
Q. 金利が上がったら返済額はどうなる?
A. 変動金利型では、金利上昇により返済額が増える可能性があります。急激な上昇を抑えるルール(5年ルール・125%ルールなど)がある場合もありますが、総返済額は増加するため注意が必要です。
まとめ|失敗しない住宅ローンの選び方
住宅ローンは「金利の低さ」だけで選ぶと後悔することもあります。
金利タイプ、諸費用、審査基準、返済計画をトータルで比較して、自分に合ったローンを見つけましょう。
2025年は金利がやや上昇しており、今後の動向にも注目が必要です。
まずは、複数の銀行で事前審査を受けてみることで、自分がどのくらい借りられるか、どの金融機関が適しているかを具体的に確認できます。
焦らず、確実に選びましょう。
また、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーに相談することで、より適切なアドバイスを得ることもできます。
無理のない資金計画で、理想の住まいを手に入れましょう。